「…ああ、父さんか。おかえりただいま。」
「切れの良いフックでしたねタダイマオカエリ。
というか、これがかーさんやお姉ちゃんや妹だったらどうするんだ全くけしからん。」
「我が家の女性陣にこんなことはしない。」
「湊斗は?」
「湊斗くんはそんなことしない。」
「…必然俺だけってことでファイナルアンサー?」
「…テレフォン。」
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「いつ帰ったの?」
「あー1時間ほど前に空港から直で。帆波とはすれ違いだったわ。」
「帆波ちゃん今日夜勤だっけ。…今回は思ったより早かったな。」
「まーな。さくっと撮りたい画が決まったから早々に切り上げたんだよ。」
「母さんは?」
「時差ボケで寝てる。そういや漣子はどうした。」
「夕飯の買い物中。炊飯器のタイマー入れ忘れたらしいから、先に帰ってきたんだよ。
帰ってきてるのはさっきメールで連絡しといたけど、夕飯どうする。食べる?」
「メニューなんだっけ。」
「オムライス。」
「食べる。ハートマーク書いて欲しいっておねd
「送信。」
「早いよこーへー…。」